ドイツの公共交通機関 |
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ドイツの公共交通機関を使う場合(これはヨーロッパではほぼ共通ですが)に、まず頭に入れなければならないことがあります。 改札はなく、乗り物に乗る時点で有効な乗車券を所持しているということがそれぞれ個人の責任である ということです。 人件費節約の理由から鉄道・バス・地下鉄・市電に改札というものは存在しません。 |
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車掌の添乗している長距離列車では、切符を持たずに乗車しても車内での購入(手数料が加算されるので駅で買うよりも高くなります)ができますが、中近距離線では必ず事前に乗車券を買わないといけません。乗車券がない状態で検札が回ってきた場合には無賃乗車とみなされ、通常料金の倍額(最低でも40ユーロ)を払わなければいけなくなります。市電・市バス・地下鉄等の都市交通でも同じです。定期的に私服の検札官がチェックしていますので、無賃乗車で捕まると一律の罰金(ミュンヘンでは40ユーロ)を要求されます。 鉄道
ドイツ鉄道の事業は、遠距離交通(DB Fernverkehr)、地方交通(DB Regio)、都市交通(DB Stadtverkehr)の三分野に別れていて、それぞれ系列会社が運営しています。遠距離交通とはICEおよびICの国内の特急列車と国際特急ECのことを指し、地方交通はRE (Regional Express)、RB (Regional Bahn)などの地方線および大多数の年のS-Bahn(都市近郊線)を含み、都市交通には鉄道バスとベルリン・ハンブルクのS-Bahnが入っています。
ドイツ鉄道は毎年6月と12月の二回ダイヤ改正を行います。6月から12月までが夏ダイヤ、12月から6月までが冬ダイヤです。ダイヤ改正時に料金の改定も行われることがよくあります。 ドイツ鉄道の電車には次のような種類のものがあります。 インターシティエクスプレス ICE 原則的に食堂車と「ビストロ」と呼ばれるバーがついている。二等車には通常ミニバーが巡回し、一等車は車掌が飲物・スナック等を座席まで持ってきてくれる。路線と時間帯によっては座席予約をしていないと座れないこともある。
ICEに乗るには特別料金が必要。路線図は →こちら(PDFファイル/2009年版) ベルリン/フランクフルト間、ハンブルク/フランクフルト間、ハンブルク/ケルン間には朝6時台(ベルリン発フランクフルト行きは夕方6時台もあり)に通勤用高速サービスのICEスプリンターが運行されており、番号が1000番台で始まるこの便には予約および追加料金(二等11ユーロ、一等16ユーロ)が必要。朝食または夕食つき。 インターシティ/オイロシティ IC/ECICEの登場する前からある長距離線特急列車で、速度・料金的にもICEよりワンランク下。国内線のものをインターシティ、国境を越えて運行するものをオイロ(ユーロ)シティと呼ぶ。大都市間を最高時速200キロで結び、通常は1時間に1便運行。ICEと同じく通常食堂車がついており、ミニバーも回ってくる。座席予約可能。 IC/ECには特急料金が必要。以前は一律料金だったが現在では距離・路線需要等に応じた料金。 路線図は →こちら(PDFファイル/2009年版) 地方急行/地方鉄道 RegionalExpress/RegionalBahn
いずれも普通列車扱いなので特急料金等は必要ないが、車内で切符を買うことはできず、必ず前もって乗車券を買って乗らないと、無賃乗車扱いになるので注意。RE/RBの座席は予約できない。基本的に一等車・二等車があるが、車両のタイプによっては二等車のみの場合もあり。 料金ドイツ鉄道の料金体系は、いろいろな条件つきの割引制度や、特別料金がしばしば新しく導入されるため鉄道の職員でも混乱するほど複雑であるとよく批判されます。A地点からB地点まで行くのに一番安い乗車券をみつけるのは確かに面倒です。正規料金およびBahn Card(バーンカード)と呼ばれる割引カード(以下参照)を持っている場合の割引料金については、上に紹介した時刻検索ページで電車の時間を調べると同時に料金も表示されますので便利です。
かつてドイツ鉄道の料金はキロメーター制のものでしたが、2002年の料金改革によりICEについて区間料金制が導入され、特定の区間の距離、列車の種類、需要などを考慮に入れた区間料金が定められました。2007年6月に料金体系の変更が行われ、IC/ECにも区間料金制が適用されて、現在純粋に距離ベースの料金制をとっているのはRE/RBのみとなりました。 普通料金 Normalpreis普通料金は何も割引のない正規料金のことで、特定の電車指定もなく、乗車直前まで購入可能。予定が前もって正確に決められない場合は普通料金の乗車券を買うのが無難。普通料金には片道最高額が二等122ユーロ、一等195ユーロと定められており、ドイツ国内を移動する場合には乗車料金がこの金額を超えることはない。 節約料金 Sparpreis 25 & 50
Sparpreis 25は、普通料金から25%割引。 Sparpreis 50は、普通料金から50%割引。往路と復路の間に土曜日の夜が入っているか、往復とも土日であることが条件。 座席予約座席の予約ができるのはICEおよびIC/EC。予約料金は、窓口で予約すると指定席一人につき4ユーロ(一等5ユーロ)、自動販売機で乗車券購入時に予約すると指定席一人2ユーロ(一等3ユーロ)。 目的地の市内交通 City mobil列車の乗車券購入時に、目的地での市内交通(地下鉄・バス・市電等)に使える乗車券(1回限りまたは一日乗車券)を合わせて購入することができる。大都市のほとんどが参加している。現地に着いてから地下鉄などの切符を買う必要がなくなるので便利。ただし、都市によってCity mobilの有効な範囲が違うので注意。また一日乗車券(Tageskarte)タイプしかない都市もある。通常は列車の乗車券にCity mobilと印刷される形で、別のチケットは発行されない。 子供料金
バーンカード BahnCardドイツに長期滞在するのであれば、バーンカードを買うのがお得。一年間有効で、割引率と一等・二等の別によりいくつかの種類がある。写真入りのカードで自分だけしか使えない。乗車券購入時および乗車時にカード必携。
乗車券が25%割引になる。上記Sparpreisとの併用可能。
乗車券が半額になる。Sparpreisとは併用できない。
ごく一部の特別列車を除き、ドイツ鉄道全国乗り放題。City mobilも含まれているので各都市の公共交通機関もそのまま使える。
ハッピーウィークエンドチケット Schönes-Wochenende-Ticket週末(土日)にICE/IC/ECなどの特急に乗らずに近くを移動するのであれば、ウィークエンドチケットが利用できる。土曜日か日曜日の午前0時から次の日の午前3時まで有効で、一枚で5人まで乗り放題。前記特急列車および一等車の利用は不可。オンライン又は自動販売機で買うと35ユーロ、窓口では37ユーロ。座席の予約もできない。多数の都市で地下鉄・バス・市電なども利用できるが、例外もあるので確認要。 レンダーチケット Länder-Ticketレンダーというのはドイツ国内各州のこと。各州の域内のみ有効な乗り放題チケットがある。ウィークエンドチケットとは逆に、終日の月曜から金曜まで使える一日乗り放題券。朝の通勤時間帯は使えない。朝9時から次の日の午前3時まで有効。5人まで乗れるチケットが普通だが、一人用のシングルチケットを少し安く売っている州もある。小さな州(都市が州となっている場合など)は近隣州と共通のチケットを発行している。
ドイツの州区分地図は →こちら 表の価格はすべて窓口価格。オンラインまたは自動販売機で購入すると2ユーロ安くなる。(ラインランド・プファルツチケットとザールラントチケットは3ユーロ) 色のついているチケットは有効な区域が共通。購入する場所によってチケットの名称は違うが、乗り放題の範囲は同じ。 バイエルンとブランデンブルク・ベルリンチケットには午後6時から翌日の朝6時(週末・休日は朝7時)まで5人有効なナイトチケットもある。(バイエルンチケットナイトは21ユーロ、ブランデンブルク・ベルリンチケットナイトは21ユーロ) 切符の購入方法
ドイツ鉄道のホームページに登録すると、クレジットカードを使って乗車券を購入することができます。購入した乗車券は自分のパソコンで印刷しますが、この乗車券は購入者の名義となっており、人に譲渡することはできません。検札時に支払いに使ったクレジットカード(または登録したバーンカード)の提示が必要です。詳しくは →こちら(英語) 自動販売機は使い方がわかっていれば急いでいるときに便利ですが、タッチスクリーンでたくさんのオプションを選択していってようやく支払い・発券にたどりつくので、初めての時は戸惑うと思います。また駅にある自動販売機には二種類あって、ドイツ鉄道のすべての乗車券の買えるものと、その周辺地区の近距離区間のみしか買えないものがあります。一般に新しいタイプの大きなタッチスクリーンディスプレイがついている自動販売機であれば、遠距離区間も買えます。メニューはすべてドイツ語になっていますので、ドイツ語が苦手な方はまず画面の下にある国旗のマークをタッチして英語を選択してください。 |
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ドイツ語通訳 ドイツ語翻訳 ドイツ国家検定通訳・翻訳士 井上英巳 |
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