ビール

ビール

 ビール製造の歴史は9世紀までさかのぼりますが、ドイツ国内では1516年に施行された純正令(Reinheitsgebot)が今でも守られており、ビールにはホップ、大麦麦芽、水、酵母のみが使用されています。
 ドイツ国内には現在約1270のビール会社があり、およそ4000種類のビールが製造されています。

 南ドイツ、特にバイエルンでは、ビールはお酒ではなく「食料」であるといわれます。実際に昔修道院でビールを醸造したのは、キリスト教の断食期間中に栄養をとるためだったそうです。

 しかし、純正令の発布される前は、ビールの醸造にはホップ以外にもさまざまな原料が使われ、また混ぜものを入れた劣悪な酒も出回っていたため、ビールの原料を限定することになったといわれています。

ドイツビールの日 現在では4種類の原料以外のものを含む外国産のビールの輸入が許されるようになっているので、ドイツのビール会社も他の原料を使ってもよいのですが、いまでも伝統を守って純粋なビールを造り続けているのです。

純正令の発布された4月23日は『ドイツビールの日』です。

 また、昔はグラスといえば1リットル入りのジョッキのことで、今でもビール祭などでは1リットルが最低の単位です。500cc入りのいわゆる「ハーフグラス」ができたのは19世紀になってからのことで、女性や貧乏な学生のために作られたそうです。つまり、一人前の男は1リットルが当たり前ということです。

   
 

ドイツ語通訳 ドイツ語翻訳 ドイツ国家検定通訳・翻訳士 井上英巳 Seit 29.6.01