職業訓練 |
|||
|
職業訓練というとドイツでは通常、実科学校を卒業した17歳の若者が行う第一次訓練(Erstausbildung)のことを指します。 |
||
デュアルシステム職業訓練デュアルシステム(Dualsystem=二重制度)とは現場・企業または訓練所での実地訓練と職業学校での理論学習を平行して行うものです。企業・事業主のもとでの訓練内容については手工業会議所・商工会議所が監督します。 職業訓練に際しては訓練者(Ausbildender)と訓練生(Auszubindender :『訓練すべき者』という意味の言葉で、一般口語ではAzubi(アツビ)と略して使われます)の間に書面による職業訓練契約が結ばれます。 職業訓練修了時には工業系職種では専門作業員試験(Facharbeiterprüfung)、手工業職種では職人試験(Gesellenprüfung)を受け、合格するとそれぞれ専門作業員証書(Facharbeiterbrief)もしくは職人証書(Gesellenbrief )を取得できます。 マイスター制度 ドイツのマイスター制度は有名ですが、マイスターには実は2種類あります。一つは手工業マイスター(Handwerksmeister) 、もうひとつは工業マイスター(Industriemeister)。前者が世界に知られる『マイスター制度』のマイスターで、その資格・地位は法律により守られています。後者は工場で監督者として働く専門訓練を受けた作業員で、手工業マイスターほどの社会的地位はありません。 中世から続くドイツ手工業のマイスター制度は、今日ではその第一段階である徒弟修業が、ドイツ職業訓練のデュアルシステムと融合しています。 マイスター制度の段階は
マイスターになるためにはマイスター試験があり、その概要は手工業法(Handwerksordnung)45条から51条に定められています。 マイスター試験の受験を許されるためには
の条件を満たさなければなりません。 マイスター試験は実技・理論・マイスター試験課題作品(Meisterstück)作成の項目からなり、合格するとマイスター証書(Meisterbrief)を授与されます。 手工業では組合の会長を務めるマイスターを上級マイスター(Obermeister)、工業界では下級管理職を同様の名称で呼びます。 このような職業訓練制度の法的根拠となるのは職業教育法(Berufsbildungsgesetz:1969年制定後数回改正・公務職については適用されない)と職業教育促進法(Berufsbildungsförderungsgesetz:1980年制定・1994年改正)です。手工業職種の職業訓練については手工業法にも規定があります。 上記の2つの法律に基づき職業訓練計画および研究を推進する目的で連邦職業訓練研究所(Bundesinstitut für Berufsausbildung:所在地ボン)が1970年に設立されました。連邦職業訓練研究所は連邦教育研究省(Bundesministerium für Bildung und Forschung/略称BMBF)の直属下にある機関です。 ドイツでは現在、職業における生涯継続教育の重要性が注目されるようになっています。その中で職業教育を段階に分けて考えます。
|
|||
ドイツ語通訳 ドイツ語翻訳 ドイツ国家検定通訳・翻訳士 井上英巳 |
|||